虫を撮る。

生態写真1

生態写真1 ・威嚇するアケビコノハ
・共食いするオオスズメバチ
・ハラビロカマキリの産卵
・フサヤガの擬態
・クモのバルーニング
・集団越冬するホソアシナガバチ
・オドリバエのプレゼント攻撃
・クチキクシヒゲムシの交尾行動
生態写真2 ・群れるチャタテムシ幼虫
・マイマイガの幼虫に寄生した
 コマユバチ
・コマユバチに寄生された
 ウスタビガ
・シロカネグモの交尾
・コエゾゼミの羽化
・獲物を整えるオオシロフベッコウ
・ハラビロカマキリの不幸な事故
・シロスジカミキリ成虫の脱出

グロテスクマーク

大群大群の写真です。
死骸・体の一部欠損体の一部が欠損したもの、
     死骸などの画像です。
ケムシ・イモムシケムシ・イモムシの画像です。

上記マークのある画像を開く時は、苦手な人はお気をつけください。

威嚇するアケビコノハの幼虫ケムシ・イモムシ

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威嚇するアケビコノハの幼虫
体をS字に硬直させ、目玉模様を際立たせる。
  
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威嚇するアケビコノハの幼虫
体をS字に硬直させ、目玉模様を際立たせる。
  

アケビコノハ:開張100mm前後の蛾で、本州以南に生息。幼虫はアケビにつく。目玉模様のある体をS字に曲げて硬直し威嚇する姿は不気味だが美しい。

共食いするオオスズメバチ大群死骸・体の一部欠損

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共食いするオオスズメバチ
オオスズメバチの働き蜂。ケンカにならないところを見ると同じ巣の仲間のようだが、 観察を続けるうちに、共食いが始まった。食われている個体は、もともと腹に傷があった固体。なぜかまったく抵抗しない。まるで、寿命が近づいた個体が巣の幼虫の食料になることを受け入れているかのようだった。
  

オオスズメバチ:体長4Cmの世界最大級のスズメバチ。秋になると土中の巣の幼虫の数は数百にもなる。 これに反して、野外のコガネムシなどの獲物は数を減らし、えさ不足の状態となる。

ハラビロカマキリの産卵

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ハラビロカマキリの産卵
ハラビロカマキリがほとんど葉を落とした桑の枝に産卵していた。カマキリは粘液で泡状になった卵のうの中に100〜200の卵を産む。 卵のうはやがて乾燥し、空気を含んだ断熱材となって、冬の外気から卵を守る。
  

ハラビロカマキリ:60mm前後のカマキリ。まれに褐色のものが見つかるがほとんどは鮮やかな緑色をしている。低木の上で生活する。 関東では12月ごろまで成虫が見られるが、越冬はできない。卵で冬を越え5月ごろ幼虫が誕生する。

フサヤガの擬態

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フサヤガの擬態
この写真は正面から見ている。前翅自体も扇子のように細くたたんでいるので、一見蛾には見えない。
  
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フサヤガの擬態チ
後ろから見た姿。腹部を片側に曲げ、伸ばしているので、左右対称の生き物の特徴から外れるためか、昆虫としての輪郭が曖昧に感じる。
  
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フサヤガの擬態
少し驚かして側面から撮影したもの。うずくまっていた頭が前に現れ、腹部が緊張し短くなる。体に沿わせて隠れていた触角も見える。
  ギャラリーに顔の正面の写真があるのでそちらも見てほしい。

フサヤガ(フサモクメ):かれた木の皮や葉に擬態する、前翅長2cm弱の蛾。擬態している姿は蛾には見えない。

クモのバルーニング

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クモのバルーニング
クモは粘性の無い糸を束で繰り出し、風を受けて空を飛ぶ。もちろん、行き先も距離も風任せだが、長距離を移動することで種全体としての生息範囲を広げることができる。うまく風に乗ると数百キロを移動することもある。
しかし、落ちた場所が悪ければ生きてはいけない。  

おそらく、アズチグモだろう。巣を持たず待ち伏せして獲物を狩るカニグモの一種。秋の風のある日に草や木の上で糸を風にたなびかせるクモを見かけることがある。

集団越冬するホソアシナガバチ大群

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集団越冬するホソアシナガバチ
ホソアシナガバチは、秋に生まれた翌年の女王となる新成虫が集団で越冬する。木の洞や、コンクリートの隙間などの狭い空間に数十匹が固まっている姿を良く見かける。春になると飛散してそれぞれの巣作りをはじめる。
  

ホソアシナガバチ:20mm弱のハチで、メスは交尾後越冬し、春になると薄暗い場所の葉の裏などで巣作りをはじめる。

オドリバエのプレゼント攻撃死骸・体の一部欠損

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オドリバエのプレゼント攻撃
左からオドリバエ♂、オドリバエ♀、オスが持ってきたプレゼント(ハエ)。求愛給餌と呼ばれる行動で、オスは獲物を狩りその獲物をメスにプレゼントし、メスがえさを食べる間に交尾を行う。プレゼントにされたハエは哀れとしか言いようがない。 メスはほとんど狩を行わないといわれ、オスからのプレゼントに栄養源を得ている。メスが食べ終わると交尾が終了するので、より大きなプレゼントでメスを満足させることができればオスの子孫は効率よく増えることになる。プレゼントが小さいと、 栄養を補うためメスは他のオスのプレゼントに頼らざるを得ない。
  

オドリバエ:写真のハエの同定は私にはできない。オドリバエは非常に大きなグループで、そのうちの3群に求愛給餌が見られる。

クチキクシヒゲムシの交尾行動

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クチキクシヒゲムシの交尾行動
クチキクシヒゲムシのメスが木に制止していた。全身が微毛に覆われており、鞘羽は透けるほど薄い。
  
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クチキクシヒゲムシの交尾行動
同じ木の上方から接近するオス。羽を開き、後翅を細かく羽ばたかせながら移動する。これにより櫛状の触覚に前から後ろに流れる気流を作っているのだと考える。
  
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クチキクシヒゲムシの交尾行動
オスは進む方向を小刻みに左右に変えながらジグザグにメスに接近する。向かう方向を変えることで、メスの発する匂い(フェロモンであろうか)の強さが変化するのだろう。メスの存在する位置を知り、徐々にメスに近づいてくる。
  
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クチキクシヒゲムシの交尾行動
メスに接近するにつれ、ジグザグの間隔は小さくなる。しかし、その距離が数センチにまで近づいても羽ばたきは止めない。メスを視覚で捉えることができないのだろうか。
  
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クチキクシヒゲムシの交尾行動
メスの体に触れると、羽ばたきを止めた。
  
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クチキクシヒゲムシの交尾行動
櫛状の触覚を開いたままメスの前胸部をやさしく叩き交尾姿勢に移るオス。メスはまったく動こうとしない。
  
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クチキクシヒゲムシの交尾行動
すぐに交尾に入る。やはりメスは全く動かず、交尾拒否行動などは全く見られない。
  
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クチキクシヒゲムシの交尾行動
交尾成立。
  
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クチキクシヒゲムシの交尾行動
交尾中もオスは確かめるように触覚を小刻みに動かしている。
  
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クチキクシヒゲムシの交尾行動
この交尾は約8分で終了。オスが下方向へ移動を開始する。同時にメスも上方向に移動を開始。
  
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クチキクシヒゲムシの交尾行動
交尾器が外れると、メスは鞘羽を二回展開した。すでに産卵管を出している。
  
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クチキクシヒゲムシの交尾行動
メスはゆっくりと移動を開始。オスはしばらくその場に留まるが、しばらくして羽を閉じたまま下方に移動して行った。
  
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クチキクシヒゲムシの交尾行動
産卵管で樹皮を探りながら移動するメス。樹皮の裂け目に産卵管を入れながらゆっくりと移動を続ける。
  
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クチキクシヒゲムシの交尾行動
しばらくしてメスは動くのをやめ静止状態に入った。残念ながら産卵管はめくれた樹皮の影で確認することができなかった。
  

クチキクシヒゲムシ:なぞの多い虫で生活史はよく分かっていない。北米に生息する同じグループではセミに寄生するという話もあるが、日本のこの虫の幼虫期は不明だと思う。撮影時、この虫についてまったく知識が無かったため、産卵の確認を行わずにこの場を後にした事が悔やまれる。
写真点数が多いが、私自身詳しい情報を持っていないため、観察記録としてここに掲載する。
生態写真 1 生態写真 2